「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでファイナンシャル・インテリジュンスの基本を身につける

「金持ち父さん貧乏父さん」はだいぶ前に読んだのですが、改めて読んでみたので、明らかに大事だと思うことを備忘録を兼ねてまとめておきます。


投資を始める前に読んだ気がしますが、投資するということを実際にやってみてから読んでみると得られる気づきというのが明らかに増えている気がします。

大事だと思った文章を抜粋して考えを書いていきます。

中流以下の人間はお金のために働く
金持ちは自分のためにお金を働かせる (p.57)

2行目は言われてみると当たり前に聞こえますが、結局これが数学でいうところの”公理”に当たるのだと思います。
お金持ちになる上での前提条件という意味ですかね。
「複利で勝手に増える仕組みを作り上げる。贅沢はそれからだ。」というのを徹底していないとお金持ちにはなりませんよというメッセージをこの2文で表現していますね。

恐怖と欲望を大きくするのは無知だ。(p.76)
恐怖は毎月の請求書への支払いに追われること、欲望はその名の通り欲しい物があること、これらが感情を支配することで、「働く以外に別の方法はないのか?」という考えをセーブしてしまうということを伝えたいのだと理解しました。
目の前に人参をぶら下げられた馬を例えに、人参=お金、馬=お金持ちでない人間、として表現してます。
人参を追いかけている馬が客観的に自分を見ることができれば、何やってんだ俺・・・というのに気づけるかもしれない。
自分の置かれた状況を見るのと同時に、打開策を考えろということですね。

たいていの人はキャッシュフロー(お金の流れ)を理解していないために、なぜ自分がお金に苦労しているかわからないでいる。(p.101)
私もサラリーマンなので、企業のキャッシュフローは理解しているつもりになっていることを痛感させられました。
家庭のキャッシュフローも規模は違うだけで企業と一緒ですよね。
収入・支出と資産・負債のキャッシュフローを図示すれば明らかにわかりやすいです。
資産と負債を混乱しないようにするのも大事な点ですね。(持ち家は"負債"!)

お金が実際に動いたのではなく、「同意」が動き回ったにすぎない。(p.160)
お金とはなんぞや?ということ改めて考えると、そのとおりでただの数値とみなすべきなのですが、合理的経済人として考えられないのが人間です。
ここらへんは、行動経済学とかを勉強すると、どういうときにどう行動してしまうかを自覚できるようになるので、行動経済学の考え方を学んでおくと良いはず。

自分がやっていることがちゃんとわかっていれば、リスクを冒したとしてもそれはギャンブルではない。(p.174)
FXとかはギャンブルに見られがちですが、過去検証で自分の手法が通用することがわかっているのであれば、それはギャンブルではないと言い切れると思います。
ギャンブル思考のまま投資をやると、単純計算50%の勝率に収束するわけですが、損失時に取り返そうとしてヒートアップして大きい取引した結果、負けが大きくなるというのは人間としてほぼ確実に起こり得る(プロスペクト理論に基づく)ので、「自分がやっていることがちゃんとわかっている」は投資する上で必須ですね。(FXは投機だろ?というツッコミはなしで)

「人は損をするのが怖くて、そのために損をする」
「勝つこととは、負けを恐れないことを意味する」(p.207)

投資人生で損することは必ずあるけど、やることやらないと勝つこともできないよね?という意味でしょうか。
機会損失とも言いますが、これもプロスペクト理論的に、損を過大評価するのが人間という生き物なので、そこを克服できるように損を経験することも重要と説いているのだと思います。

「いい波はかならずまたやって来る」ーあせってそれに乗ろうとすると、たいていは波に足をすくわれる。(p.242)

サーフィンを例にとってますが、投資もそれと同じということを言ってます。
FXもそうですね。すごい陽線が出ているからまだ上がるだろう!と考えて飛び乗るとたいてい負けるかと思います。
雇用統計のときとか飛び乗りたくなりますが、伸びてしまったら無視できるのは超大事だということです。上記あったように損を経験しないとできないというのは、自分の経験からも言えますが。。。



上記以外にも大事なことはたくさん言っているので、金持ち父さん思考を刷り込ませるように何度も読むほうが良いと思いました。(半年に一回くらいは読んだほうが良いかもしれない。)

コメント

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